前章で「ストラトキャスター」を手に入れた、的な事を書いたのですが、これは当時の初心者にありがちな勘違いでして、少なくとも「フェンダー」ではありません。
「トムソン」という、パチモンギター界では知らない人はいないという有名なメーカーです。ネックは丸太。トレモロはほぼ動かない、それでも音さえ鳴ってくれれば、それで満足したギターキッズは多かったのではないかと思います。
トムソンストラトを弾いてます。当時のギターアンプは既にステレオではなく、後述のアンプだったと思います。
当時高校3年生くらいでした。
で、ギターが増えたら次にギターアンプです。前述した本の中には当然「ギターアンプは必要」と書いてありまして、どこの楽器屋かは忘れましたが、シャーベルの20Wくらいのソリッドステートアンプを買いました。
これはギター以上の革命でしたね。これも前に書いたオーバードライブがなくても歪んだ音が出るわけですから。
このアンプは長い間、練習に使うことになりました。
シャーベルのアンプです。このモデルではなかったですが、たしかスプリングリバーブが内蔵されていて、結構今考えてもいい感じの音のような気がします。
その間もエフェクターが増えていきます。きっかけはジミヘンドリックスですね。直接曲を聴いてもピンとこなかったのですが、「ファズ」「ワウペダル」というものを使っている、と当時愛読していた「BANDやろうぜ」に書いてありました。
多くのギターキッズが虜になったようにジミヘンの真似をしたくなって、またまた楽器屋さんで「ファズ」「ワウペダル」を買ってきまして、アンプに繋いだら
おおおおおおおおおおおおおお!
またまた革命が起きたわけです。激しく潰れて歪む音が、まさにワウの名の通りワウワウ言ってるわけです。もうこれだけで気分はアゲアゲでしたね。エレキギターを触るのがどんどん楽しくなっていった頃でした。
最高に驚いたのがこのワウペダルでした。どうやってホニャホニャした音にするかはわかりませんでしたが、とにかくサイケデリックなサウンドになったことを覚えています。
これもアリアプロのファズです。店員曰く「ジミヘンみたいな、渋い音がする」と言っていましたが、実際はブーブー言ってる感じで、あんまり楽しくない。これ単体だとブーブーいうし、歪みマックスで使うと滅茶苦茶なノイズになり使い物にならない・・・という事で、あまり好みじゃなかったです。今だったら、クランチに程々のブースターの感じで使うと思います。